久米田先生はハルヒを観ているか?後編

で、肝心の長門が読んでいたこちらの本

暗号解読―ロゼッタストーンから量子暗号まで
サイモン シン Simon Singh 青木 薫
新潮社 (2001/07/31)
売り上げランキング: 8,266
の感想。
前作フェルマーの最終定理と同じく、非常にわかりやすくできている。
暗号を実際に作ったり解いたりしながら、その暗号が生まれ解読された歴史を追ってゆく。
現代でこそ個人のプライバシー保護に重要な役割を果たす暗号だが、もともとは軍事機密を隠すためのものだった。暗号の歴史は同時に戦争の歴史でもあり、作成者と解読者の戦いは常に命がけであったのだ。この本はそのことを前作同様ドラマティックに描いている。
さらに、暗号一つ一つの解説が本当に丁寧で、これさえ読んでおけばある程度の暗号なら解読できるだろう、という気にさせてしまう。
終盤の解説は割と複雑ではあるが、時間をかけて読み込めば理解できないことは無いと思う。読んでおけばためになるかもしれない1冊。
で、表題だがアニメで長門はこの本を少し前に読んでいたわけで、先々週のマガジンの絶望先生が暗号ネタでこの本でもしっかり解説されてたエニグマ暗号機が出ていたことから、久米田康治氏はハルヒを観て暗号読解を読んでネタにしたのではないかと推測した次第。まあこの人の漫画読んでるとかなり博学そうな感じなのでたまたまな可能性のほうが高いが。引っ張っておいてこれだけ。ごめん。